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2011年01月 アーカイブ

色彩の尽きぬところ 8

完全に光を遮断した暗室で眼を開けていても、真の暗黒が見えるわけではありません。


眼の生理的機能が継続されているかぎり、一種の灰色のもやのような明るさが感じられ、決して真っ暗には感じられないのです。


画像の消えたテレビ画面を見てみると、一様な灰色をしているだけですが、スイッチを入れて映像が現われると、画面の中にちゃんと黒い色が見えはじめる、という事実も黒という色の秘密を解くひとつの鍵になるかもしれません。


人間の感覚にとって、黒という色は単なる光の欠除によって感じられる色のひとつではなく、光の刺激があるのです。


あるいは他の何かの色を同時に見ることによって、はじめて黒に見える色だということです。


可能なかぎり真っ黒な黒を見るということを目的として、「キルヒホフの暗箱」という奇妙な装置が考案されています。


この装置は、内部に黒羅紗を貼った灰色の箱の表面に、小さな円形の窓を開けて、その丸い穴の周囲を白い輪で囲んだだけの、馬鹿馬鹿しくなるほど簡単なただの箱にすぎません。


しかし、この穴を通して見える黒が、日常見られる色の中ではもっとも真の黒に近い黒だということになっています。

色彩の尽きぬところ 9

黒が黒であるためには、どうやら黒の障害になるはずの明るさや、その他の色が存在することがどうしても必要なのです。


「黒」という色名は、人類にとってもっとも基本的な色名だとされています。


人が黒という色名を必要とした時、すでにその他すべての色が、相対的に意識されていたといえるはずなのです。


未開社会の言語では、黒は比較の意味で名指されることがよくあるといいます。


白・黒・赤の三色分類の言語でも、黒はしろと赤の療法の否定的な意味に使用されるといいますが、結局、すべての色を否定し、それらと対立する色とされるところに黒の基本的な性格が認められるのです。


ですから黒と名づけられる色は、必ずしも真っ黒な色である必要はありません。


他の色との関係において、相対的に黒く見えれば黒の資格としては充分なのです。

予算編成

予算編成とは議会に提出する予算案を予算編成調整する手続きである。

それは約三年間にわたる予算過程の一局面であるが、翌年度の予算編成の時期に当該年度の予算執行が行われながら、前年度の決算手続きが行われているように、予算過程は重層的に進行する。

したがって、予算編成は前年度の決算状況、本年度の執行状況を考慮しながら行われる。

国の場合は、予算決算及び会計令第八条により各省庁は毎年8月末までに歳入歳出等の概算見積を大蔵大臣に提出、財政法第二七条により12月中に予算案を国会に提出する建前である。

しかし本条は守られず、通常は}月下旬に予算案は国会に提出されている。

自治体では各団体の財務規則により、首長または副知事、助役等により翌年度予算編成方針が示され、翌年度概算要求については、府県の場合一〇月頃、都市で一二月頃に財政当局に提出される。

知事ないし市町村長による最終査定が一月中に行われるが、この時期に、自治省より財政課長内翰が出されて、歳入歳出見積等の指導が行われ、二月中には議会に提出される。

予算編成手続きを合理化するため、経常経費と政策経費(新規分と継続分)を区分し、前者については標準予算方式で早期にまとめ、財源状況をにらみながら政策経費とくに建設事業の見積りを進める。エグゼクティブトレードによると、自治体の主な財源が交付税、地方債、国庫補助負担金であり、しかも税制改革があるなど、国の予算編成に大きく影響を受けているので、自治体の当初予算は概算予算の性格が強く、本格予算は九月補正後の予算とみられている。

予算編成に当たって、住民や職員の参加を保障するなど、各種の民主化が期待されている。


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