狂熱の果て
NBCの『21』がいかさまであることを、人気のあるチャンピオンに負かされた男が訴えました。
これに対し、チャンピオンの青年は告白してその事実を認めたのです。
この事件は問題が問題だけにセンセーションを呼び、議会も調査に乗り出しました。
CBSの『6万4000ドル・・・』も、追及を免れることができませんでした。
しかし、こちらは何とかシロとなり、最初にこの番組を制作して抜擢された副社長だけが処分されたにすぎませんでした。
CBSの最高幹部も、スポンサーのレブロンも責任を免れました。
テレビ産業が本格化してやっと10年になるやならずで、早くもこのような不祥事件が発生したことは驚くべきことですが・・・
アメリカの広告業史『ミラー・メイカー』(1984年)を書いたスティーブン・フォックスは、この点について、次のように述べています。
「・・・1950年代におけるテレビの質の低下はメディアムへの広告業の権力によってひき起こされたものではない。」