狂熱の果て 2
「TVが最も創造的で大胆であった黄金時代には、広告業者はそれ以後のいかなるときよりも、番組編成に大きな支配力を持っていたのだ。
むしろ、テレビの腐敗は、アメリカ企業独占史における別の側面にすぎない・・・。」
さて、ラジオが流行したとき、これを早速取り入れ、「炉辺談話」という形式で国民に語りかけ、その心をとらえてしまったのは、いうまでもなく、フランクリン・D・ローズベルト大統領でした。
これに対し、テレビというさらに効果的なマスメディアを駆使して、ジョン・F・ケネディは、43歳という若さで大統領の座を勝ちえたのです。
アメリカのマスコミ界の内幕を描いた『メディアの権力』のなかで、著者デビッド・ハルバースタムは、ケネディ大統領とテレビの関係について、次のように述べています。
「・・・ケネディはテレビの寵児だった。
テレビの生んだ最初の政治的なスーパースターといってよい。
この青年政治家のおかげでテレビは発展し、テレビによって彼もまた偉大となる。」